4.18.2011

救急箱

旅に持参する薬。とても重要なのだが、何をどの程度を持参すべきなのだろうか。風邪を引いたり、頭痛がしたり、汚染した飲食物を口にして下したり、蚊やダニに刺されて熱が出たり。靴擦れも、切り傷もあるだろう。色々な旅人のサイトを参考にしながら準備しようと思っていたが、普段から薬を飲まない我々にとってその選択肢は果てしなく多く、カタカナ名が頭に入ってこない。

摂取中のワクチン、本文とは無関係
そこに現れたのは救世主。世界各国の前線で被災者の救助にあたってきた国際緊急援助隊の第一号医師である、ドクター・Kが必要と思われる薬を見繕ってくださった 。ご縁でサエが知り合いの同氏は、20代にヒンズークシュ無名峰の初登頂を2回も達成しており、その後、ドクターとしてエベレスト登山隊に参加している。情と胸板が厚く、体験談と髭の濃い整形外科医、見た目も経歴も山男である。

ピックアップしてもらった薬は、HPにアップしているとおりだが、先日お会いする前に彼が執筆された本を読んだ。「感謝されない医者」。内容は、凍傷について800+件もの治療体験を基に書かれたこの本は、タイトルや題材とは裏腹に、人間のもつ温かみが随所に感じられる本で、とても面白い。人体部分の切断について、また、細かく描写されている野戦病院の風景などに堪えられる方は、是非とも読んでいただければと思う。

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