トプカプ宮殿内のタイル模様 |
ナンを使ったピザ、ピデ |
伝統旋舞、セマー |
人民の99%がイスラム教徒であるトルコ。約一ヶ月の断食月、ラマダンの最終日にイスタンブールへ戻った僕らが目にしたのは、おびただしい数の国旗だった。日が沈むと共に街中に人が溢れ、音楽やダンスのパフォーマンスが野外で披露される。気のせいだろうか、スカーフで頭部を覆う人々の表情も明るいように映る。翌日も、昼間から多くの家族連れが広場での食事を楽しんでいる。日出から日没までとはいえ飲食を制限される生活がどの様なものであるかは、宗教も節操も持たない僕には全く想像がつかない。
中国の蘭州からイスタンブールまでの長いシルクロードの道のり(中東は飛び越えてしまったが)を渡り、様々な文化や人と出合ってきた。元々は中国中央を南下し、チベット、インド、ネパールを巡る予定だった僕らの旅はルートから大きくそれてしまったが、それらはきっとそのうちに訪れるだろう。日本育ちの僕にとって、陸続きに繋がる国々の色が徐々に移り変わっていく様は不思議な光景だったが、つながっているのは国境の接面だけで無い事を知れたのはとても贅沢で貴重な体験だと感じた。
さて、次は欧州。予算を再確認しなくては。
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