ブダペストからウィーンは高速鉄道で約3時間。これまでの移動の中で最も短いのではないだろうか。駅のロッカーへ荷物を押し込み、わかりやすい地下鉄で街の中心まで出てみる。雨。これまで天候に恵まれてきたので雨具はロッカー内のバックパックの奥の方。こういう日は室内へ逃げ込むのが無難、と美術館へ逃げ込む。
ウィーンではカウチサーフィンを通じて二泊とも地元の人の家に泊 めてもらえる事になった。初日は一泊目の人と夕食を食べに行き、 ミートボールを食べながらこの街でのオススメを相談。なるほど、 美術、音楽、建築、いろいろと揃っている。余談だが、 ウインナーってドイツかと思っていたら、「ウィーンの」 って事だったのね、知らなかった。 シュニッツェルもコーヒーもソーセージも。
二日目は天候に恵まれ、8時間の散歩。 いたるところにモーツァルトの名前と肖像画が使用されている。 サエはシュニッツェルとザッハトルテにご満悦だが、 少し疲れが見え始めている様子。 この日は同年代カップルのアパートに泊めてもらい、 彼らの友人らと共に家でパンプキンスープとパンケーキ風のカイザ ーシュマーンを食べながら話に華を咲かせる。「 ウィーンが音楽の街なんて誰が言ったんだ? 俺の友人で楽器をやってるやつなんか一人もいないよ」。
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