7.09.2011

第二章:広大なシベリア、そしてシルクロード

~ロシアの京都、サンクトペテルブルク


ヘルシンキ駅で高速鉄道、Allegroに乗り込んだのは、朝の6時前。出発後、ウトウトしていると検査官が出国手続をしに回ってくる。優しい笑顔でパスポートを求めたフィンランド人担当者の腰にはピストルが装備されており、自然と緊張感が高まる。しかし、簡単に目を通しただけで電車の絵が描かれたスタンプを押され、無事に終了。まあ出国なんてどこでもそんなものだろう。あれ、日付が間違っている…あ、訂正に来た…

少しすると境界線上に位置するVyborg駅に到着し、国境越えについてのアナウンスが数カ国語で流れる。いよいよ電車が走り出すと、制服をきた検査員が5、6名入ってきて厳しい表情でパスポートと入国申請書を要求される。パスポートとビザ、そして僕らの顔を穴があくほど見比べ、どこにも不備が無い事を何度も確認する。ようやく返してもらい、一応中を確認してやっと一安心。



出発から3時間半が過ぎ、歴史と文化の象徴であるサンクトペテルブルクへ到着。ロッカーに荷物を入れようと思ったら使い方がわからない、英語が誰にも通じない、といきなりヨーロッパ圏外の洗礼を浴びる。ドストエフスキーやチャイコフスキーなど、多くの作家や音楽家を魅了したロシア4番目の都市は、広場と噴水が多く建物がヨーロッパ調である事が第一印象。また、街中には軍人らしき人たちが多い。文字は全く読めず、とにかくカフェを探す。あった、КАФЕ...これか??РЕСТОРАНがレストランと読めるまでだいぶ時間と想像力を要したが、МАРКЕТがマーケットだからР→R、ВАНКが銀行だからH→N、とこんな調子。ルールがわかり始めると全く読めないわけで無いが、ЕШИОКА ЕШИТОが自分の名前とは、言われなければ絶対にわからない。

 

けっして大きな街ではないが、我々にとって初の30度超えの直射日光という事もあり、終日歩き続けるといい具合に疲労。それでも夜は、アイスランドで知り合った地元のコに誘われ、更に町を散歩。照明をふんだんに使って多くの建物を夜景に浮かび上がらせているのは綺麗だが、節電を呼びかけている日本のネット新聞を読んでいるせいか、どこか素直に喜べないのも事実。もう一つのアトラクションは、運河に架かる跳開橋を開く事らしい。そんなに特別な事かと思いきや、ものすごい数の若者が運河沿いに集まって、酒を飲んだり欄干に腰掛けて写真を取り合ったりしている。結局夜も3時間ほど歩いてしまった。









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