7.19.2011

バイカル湖のほとり♪

広大なシベリアの中で観光客に最も人気のあるイルクツク(Irkutsk, Иркутская)は、バイカル湖南西に位置する人口60万人の町。この町から世界一深い湖の畔までは60km程あるのだが、多くの観光ツアーはここから出発する。湖の面積は琵琶湖の46倍に相当する31500㎢、最大水深は1600m。オススメの観光地は奄美大島程の面積を持つ島、オリホン島(Olkhon, Ольхон)らしいが、一日一本のバスは片道5~6時間かかるらしく諦め、イルクツクから最も近い畔の町、リストビヤンカ(Listvyanka, Листвянка)を訪れる事にする。


ゲストハウスに早朝チェックインするなり、一週間ぶりのシャワー。車内で不眠気味だったぼくはさっぱりした瞬間、睡魔に不戦敗。昼過ぎまで休み、午後から翌日の長距離バス・チケットを買う為に街の中心地へ向かうことにする。宿泊先は川を挟んで反対側に位置するので、街へ出るにはローカル・バスに乗るのだが、これが手強い。路線バスはミニバンタイプが多いのだが、どこがバス停でどうやっており、どのタイミングでいくら払うのかがわからない。とりあえず正しいと思われるバスへ向かって手を上げて捕まえ、地図で追いながらどこにいるかを把握…うわっ、地図に無い道に入った。


Маркетと記されたところで降りると、そこはにぎやかな市場。あとで来ようと思い、少し離れたバスのチケット売場へ向かってオフロードのような道路を歩いて進む。到着したのはコンクリート製の一部が倒壊したような建物で、狭い部屋には多くの人が溢れている。列がどこだかわからないが、ようやくカウンターにたどり着くと優しい係員が丁寧に時刻表を片手に工程を組んでくれた。感謝感謝。その後、ハガキと切手を求めて町をブラブラしたが、聞くとどうやら切手は郵便局にしか無いらしい。それらしき建物を見つけて入ると、そこには7、8名だろうか、手にたくさんの郵便物を抱えて待っている人がいるが、カウンターの向こう側には誰もいない。とりあえず無いに等しい列に並ぶとそのうちに局員が出てきて一人一人の郵便物をノンビリと処理してゆく。なんとなくぼくたちの順番が近づくと、新たに入ってきて最前列に行き、チャチャっと要件を済ませていく要領の良い人もいる。ぼくらも切手2枚だけなのに…結局1時間半待ってようやく購入。疲れ果ててしまったが、活気ある市場に戻るとぼくらも元気が回復。電車用に野菜やパン、クッキーを安く購入して大満足。




翌日はあいにくの雨。それでも事前に購入したチケットでバイカル湖へ向かうこと1.5時間。世界一の透明度を誇る水は雨のせいか濁り、穏やかなはずの湖畔には波が打ちつけ、そしてアジア最大の淡水湖は霧がかって対岸や地平線が霞んでいる。大きな感動はなかったが、それでも来てよかったと思えた。早朝4時発の電車に間に合うよう早めに戻って出発の準備。ロシアからの出国は厳しいと聞いていたので、現金をバラバラに隠したり、それなりに準備して数時間だけ寝る。

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