我々のホストであるオスカーは、SEEDSというNGOの設立者。SEE beyonD borderS(境界の先を見る)をモットーとして2005年に設立されたこの団体は、自然や環境に関するボランティアを通じた文化理解を深めることを目的としており、毎年世界各国から集まる若者が中心となってアイスランド全土において様々な活動を行っている。
さて、そんな彼からアイスランド到着前にある提案をもらった。それは、 到着の翌日(5月22日)に670km離れた東海岸までボランティア・スタッフと同行して彼らをプロジェクト先で降ろし、翌日にクルマをレイキャヴィックまで持ち帰るというもの。ほぼ北海道と同様の国土は、国道1号線が島を一周しており、目的地は北ルートでも南ルートでもほぼ同じ。一日8~10時間程度の運転で国全体をみるにはちょうど良いので即決した。
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島の東側にのみ生息する野生のトナカイ |
到着した日にグリムスヴォトンが噴火したため南ルートが閉 鎖され、更に東側は季節外れの雪が降っているところもあるから時間がかかるかもしれないと言われたが、予定どおり出発。同行者はヨーロッパ出身者が多く、毎年来ている人もいれば今回が初の人もいる。年齢は平均20代中頃だろうか、夏休みを利用して来ている学生が主。クルマの中は言語不明の音楽が流れ、会話も弾んでいる。あちこちの観光スポットに立ち寄りながら順調に進んでいったが、夕方から雪が降り一部の道路が閉鎖され、急遽目的地から60km離れた場所にある、他のプロジェクトの宿泊先へ転がり込む。



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