6.25.2011

親愛なる娘、ミラへ

昨日は電話をくれてありがとう。久々に君の声を聞けて嬉しかった。きっと病院での夜勤続きで疲れているのだろうが、多くの人々の力になってあげているだろう事を、いつでも父さんは誇りに思っている。

私は休暇をイナリで過ごして、これからヘルシンキへ帰るところだ。毎年恒例の3週間の釣り、昔、一度だけミラを連れてきた事があったな。今年はすごいのを釣ったんだ。先週、いつものようにボートで湖へ出て糸を垂らしていると、これまでに感じた事のない引きがあった。興奮を抑えながらゆっくり時間をかけ、15分後にその姿を見た瞬間、湖の主だと確信した。釣り上げたのは長さ78cm、重さ7.25kgのマス、きっと今シーズンno.1の大きさだよ。写真は後で見せる事にしよう。

そうそう、昨日変わった人々に出会ったよ。日本人とアメリカ人のカップルで、話していたら面白そうだったので、一日一緒に過ごしたんだ。ミラには、お人好しなんだからって笑われるかもしれないが、ボートでイナリ湖を案内したり、ノルウェーの国境までドライブしたり、楽しい一日だった。キミから電話があったときも、実は一緒にいたんだ。トナカイの肉を初めて食べたらしいんだが、とても美味しいと食べていたよ。きっとフィンランドの美しい自然を感じてもらうことができただろう。彼らが写真を送ってきたので同封しよう。パパはいい男に写っているかい?

一日も早く、君に会えるのを楽しみにしているよ。体調に気をつけて、お土産と話を楽しみにしていてくれ。

愛を込めて、パパより






※この手紙に出てくる登場人物は実名であり、内容は事実に基づいていますが、本人の主観については事実と異なる場合があります。

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