6.01.2011

試練、再び

ヨーロッパのクルマはマニュアル車が多い。オートマ車の方が高いということもあるのだろうが、レンタカーなどもマニュアルしかないと聞いていたので、運転せざる生えないだろうと覚悟はしていた。ボクの日本の運転免許証は、12年前に日本へ移り住んだ際にアメリカの免許を書き換えたもの。すなわち教習等は免除だったので安く早く取得できたのだが、ほとんど乗ったことのないマニュアルで実地試験を受ける勇気はなく、恥ずかしながら今でも「AT車限定」という制限がついている。


スコーガフォス(Foss=滝)

先週末、オスカー一家とともに両親の別荘へ泊りに行った。レイキャヴィクから1.5時間程のところにある避暑地へ金曜の夜に到着し、日曜までのんびりする予定。彼等は、せっかくだからクルマを使っていいからあちこち見てきたら?と提案してくれ、マニュアル車のデビューは予定よりも早く訪れた。サエには、何回か運転したことがある事にしておいたが、以前乗った時はエンストしている時間の方が長かった気がする。しかも経験は全て合わせても20分程度。

後方の雪山が昨年噴火したエイヤフィヤトルヨークトル

なんとなくやり方は覚えているような気がしたが、当然最初はエンストの連続。こんな事なら会社のトラックで練習させてもらえばよかった、と思いながらサエに向かって苦笑い。クルマがほとんど走っていなくて、そして彼女が辛抱強くてホントよかった。なんとかコツをつかみ、順調に国道1号線をドライブ。素晴らしい風景を見ることができたが、中でも印象的だったのは、昨年噴火してヨーロッパ中の航空業界に影響を与えたエイヤフィヤトルヨークトル(Eyjafjallayökull)と呼ばれる火山とその麓に広がる氷河。特に氷河は、一週間前に噴火したグリムスヴォトン(Grimsvotn) の火山灰が氷を覆っており、氷河と地面の境界線が曖昧になっているのが印象的。自然が時間とともに形成した様々な姿をみながら、出発地点から150km離れた最南端の町ヴィック(Vik)まで往復し、今日の講習は終了。



火山灰に覆われたヨークトル(yökull=氷河)

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