6.11.2011

フェローとは羊を意味するらしい

北緯64度のセイディスフィヨルド港を20:00に出港したフェリーは、南東方向へ約18時間進み、翌日の午後にフェロー諸島の首都トースハウンのあるストレイモイ島に到着した。アイスランドとノルウェーの中間地点で英国の真北に位置するこの地域は、矢尻の形に並んだ18の島から成り立っていて、それぞれの島は海からそびえ立った山のような形をしているのが特徴。谷間の海に近いところにカラフルな家が並び、あちこちに港町が形成されているのが船で通過する際にみえる。

おじいさんは山へ芝刈りに、おばあさんは川へ洗濯に...
 
アイスランドから来たせいだろうか、第一印象は風がなく暖かいということ、そして街並みの雰囲気が違うということ。まだ10度程度なのに...レイキャヴィクの町は広場を中心に縦横の道路がはっきりしているのに対し、トースハウンはまっすぐな道が一本もない。また、山の斜面に囲まれているので色とりどりの屋根が折り重なるようにみえるのがとても鮮やか。そして、屋根に敷き詰められた草を含め、街中に緑が多い。初日は天気が悪かったが、小さい町なので迷うのを楽しみながら散策。

島々が折り重なるように見えるのが特徴

ここはデンマークの自治領とされているが、漁業に規制がかかることを懸念してか、1973年の本国のEU加盟に加わらなかったり2000年以降は独立派の政治家が増えるなど、自治政府による行政が盛んに行われているようだ。物価は離島のせいなのか、それとも北欧に近いからなのか、割高である。

翌日は2番目に面積の広いエストゥロイ島のルナヴィクへ。何がある町でもなかったが、天気がよかったのでひたすら散歩。ジャケットなしで外を歩けるのはやはり気持ちいい。実はこの町へきたのはフェスティバルがあると聞きつけたからなのだが、実際は夜に行うとのことでバスの時間に間に合わず、断念。投稿はしなかったが、アイスランドのイサフィヨルドでがっかりした漁師祭といい、この旅、いまのところ祭りごとには縁遠いようだ。

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