6.05.2011

晴れ時々道路脇

今回の移動もSEEDSのハイエース。行先はレイキャヴィクの北西に位置するウエストフィヨルド(Westfjörds)地方で、自然が美しく グリーンランドに最も近い北の大地。山が両側から覆いかぶさるように聳え立ち、湾がうねるように入り組んだ地形は絶景。ある農家で活動しているボランティアへクルマを届け、僕らはそこから更に北にある町、イサフィヨルド(Ísafjördur)の近くの村へ向かう予定。朝は早めに出発し、順調に目的地から100km離れた町に到着。到着時間も十分間に合う。


どこかで気づくべきだったが、我々、詳細な地図を持っていない。大きな国道のみが書かれた国全体の地図に向かって目を細めながら、なんとなく進んでいったが、どうやら完全に道を間違えたらしい、砂利が敷かれた一車線の崖道を進み過ぎてしまい、大きな岩に行く手を塞がれてしまう。来た道をそのままバックで戻ればよかったが、その時はUターンが最善策と思って道路脇に頭から突っ込んだら見事に湿地。前輪が泥に埋まり、溝のない後輪は空回りするばかり。どうしよう。でも誰も通らないので自分たちでなんとかするしかない。車体をジャッキアップして車輪の下に平らな石を敷き、少しずつ地面を平にする。車体のすぐ後ろにある崖の恐怖心と闘いながらサエが運転し、ボクが前から押すこと2時間。クルマはようやく抜け出し、相当遅れてしまったもののなんとか無事にスタッフへ引き渡すことができた。
 


さて、アイスランドはヒッチハイカーに対して温かいと聞いていたので、ここから先は親指に運を任せる事にした。ヒッチハイクが初めてのサエ、最初はクルマが止まってくれない事も写真を撮ったりして楽しんでいたが、北緯66度のウエストフィヨルドは6月でも気温が低く、そして後方からくるクルマのエンジン音が聞こえない程風が強い。交通量はとても少なく、2人でトボトボと道路脇を歩く。1時間で通り過ぎたクルマは8台程だったろうか、頬が程よく冷え切った頃にようやく拾ってもらい、親切に120kmほど離れた宿泊先まで送ってもらった。
 
到着後、夕食を手にするのも困難だったが、きっとサエがブログに書いてくれているだろう。
 
35歳の締めくくり。

0 件のコメント:

コメントを投稿