6.12.2011

宿泊について: ユースホステルとゲストハウス

アイスランドもそうしていたが、フェロー諸島でもユースホステルやゲストハウスでの宿泊を続けている。バックパッカーに馴染みの宿泊先であるこれらの施設、違いや使い分け方がわからないので調べて見る事にした。

フェロー諸島、トースハウンのユースホステル、男性部屋
まず、ユースホステルには歴史がある。創設者はドイツの小学校教師、リヒャルト・シルマン
Richard Schirrmann, 1874-1961)。ある時、子供達を連れて屋外授業を行っている際に風雨に見舞われ、ある村の学校に駆け込んで宿泊させてもらう。この事をヒントに、青少年向けに安全な宿泊施設を提供する事を目的とした施設のネットワーク設立を思いついたらしい。ユースホステルの定義とは、安価で安全な宿泊先を提供する会員制施設だが、その施設や設備を指すよりも利用者や経営者の文化的特色を示す言葉である、ともいわれている。施設は相部屋が主で男女別も混合もあり、キッチンなどの共有スペースがあるところもある。

アイスランド、ウエストフィヨルド地方のゲストハウス
ゲストハウスとは、1泊単位で宿泊できる安価な宿を指し、キッチン、トイレ、シャワーなど共用スペースがある事と、小部屋の他にドミトリと呼ばれる相部屋がある事などが特徴である。ユースホステルとの違いは会員制であるかどうか、そして提携しているネットワークが異なる事くらいだろうか。個人的にはゲストハウスのほうが家を改築して提供している、アットホームな雰囲気を持っているところが多いように感じる。値段も同じくらいだろうか、地域によって異なるがヨーロッパ圏は高いほうで、一泊¥3000~5000程度。東南アジアはその1/10程度で泊まれるらしい。

ユースホステルの共有スペース(アイスランド、イサフィヨルド)
いずれの施設でも重要なのは出会いだと思う。これだけインタネットが発達しガイドブックも多く出版されている現在、誰に話す事もなく旅行を楽しむ事はできるだろうが、やはり出会った人と共有したり交換する旅先の情報や文化はとても価値あるものだと思う。貧乏な若者の一人旅から、引退して余暇を楽しんでいる年配カップルまで、年齢も人種も目的もさまざま。部屋をシェアしたり共有スペースでくつろぎながらいろいろな話ができるのは、きっとホテルでは味わう事ができないだろう。

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