8.22.2011

カザフスタンと四国には意外な共通点が??

国土の面積は世界第九位、中央アジアを代表する近代都市、カザフスタン。ロシア、中国、キルギス、ウズベキスタン、トルクメニスタンと国境を持ち、ヨーロッパの文化を共有するアジアの国。ソビエト連邦の崩壊に先駆けて独立を図った若い国は、古都のアルマティ、首都のアスタナを構える2大都市で構成され、広大な土地にはモンゴルの草原を思い起こさせる地形やキルギスとの国境を築くアルタイ山脈など、多くの自然が残されている。


恥ずかしながら、来る事を決めるまでは中東の一部だろうと思っているほど何も知らなかった。既に通過してきた旅人たちにオープンな人々の温かさについては聞いていたが、どの民族が住んでいるのだろう。到着したのは14、5年前にアスタナへ移転するまで首都として反映した南の都市、アルマティ。バスを降り立ったのが22:00という事もあり、街は想像していたよりも暗く静まり返り、都会という印象は受けない。中国から比較するとけっして安くはないモーテルに転がり込み、翌日から散策を開始。
 
 
 
 
中央アジアの中でも一番北部にあるせいか、カザフスタンには多くのロシア系民族が生活しており、アジアとは言っても肌や髪の色は十人十色。モンゴル系の人、トゥルク系の人に加え、混血と思われる人などが生活している。ウルムチでは民族の違いが生活場所や見た目にはっきりと分けられインパクトがあったが、アルマティではむしろそういった強い印象がなく、正直最初は少し物足りなさを感じるほどである。幅の広い道路に沿って歩道を覆い隠すように整列している並木の太さが街の古さを示しているが、風景も人々同様、シルクロードの通過地点としての歴史を思わせる雰囲気は一つもない。
 
 
 
 
噂どおり人々はとても親切である。料理を注文する時も、バス内で降りる停留所を探している時も、親身になってわかるまで手伝ってくれる。中には家に招かれたりする旅人もいるらしい。そんな親切心を感じながら四国の人々についてを思い出した。三年ほど前の夏に 徳島を訪れた際、とても温かく迎え入れてくれた方々がいた。泊まる場所を提供してくれ、朝食を持ってきてくださったり、地元のワカメやスダチをお土産として多くいただいた。聞くと四国の人が旅人をもてなす文化というのは、古くより1200mものお遍路巡礼を行う人々を迎え入れるところから来ているらしい。
 
 


この解釈から推測すると、アルマティの人々が親切なのはその昔長い道のりを旅する人々を受け入れてきた名残という事もあるだろうか。これはあくまでも自身の勝手なこじつけであるし、歴史上この街が旅人にとってどのような位置づけであったかは不明だが、これまで通過した国々ではなかった温かさがとても新鮮に感じられた。
 
 
蛇足だが、男性同士の場合は話を始める前に握手をしたり、相手の肩や腕に手を掛けながらコミュニケーションを図ることが多い。日本で出会ったイラン出身の人もそうだったが、これはイスラムの文化なのだろうか。

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